山口県防府市「笑い講」

所有: 笑い講中
所在: 防府市大字台道
指定: 昭和44年(1969)12月23日


 お笑い講は台道小俣(おまた)地区に伝わる大歳(おおとし)祭で、小俣八幡宮の社伝によると、正治(しょうじ)元年(1199)より始まったと伝えられている。当事、旧暦の12月1日にこの地域の農家21戸が集まり、収穫の感謝と来年の豊作を祈願した神事で、現在は毎年12月第1日曜日に執行される。

 世襲されてきた21戸の講員が、毎年交代で頭屋(とうや)となり農業の神である大歳神を迎えて行われる。講員は古来より決められた席に着いて、直会(なおらい)の後、神官が一同に「笑いの神事」を宣言し、「神人合一」の笑いの神事が斎行される。講員2人が対座して榊(さかき)を持ち、最初は今年の豊作への感謝、2度目では来年の豊作を祈願、そして3度目は今年の苦しみや悲しみを忘れるため、計3度笑い合う。

古いしきたりを今日に残す奇祭として有名である。

 さきほどニュースで見たものをGoogleしてみた。収穫の感謝と来年の豊作祈願で講員二人で笑いあう珍しい神事とのこと。いつか見てみたいな。