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月に呼ばれて海より如来る (広済堂ブルーブックス)

　久々に夢枕獏を読む。やはり、いい。天と山とオウムガイと螺旋。それを繋ぐモノは何か？未完なのが惜しまれるが、じっくりと待ちたい。

太陽の簒奪者 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

　初めて野尻抱介氏の作品を読んだ。SFっていいなあ。カチッとした文体が宇宙を描くのにはふさわしい。さすがに星雲賞を取った作品だと思う。

　太陽を奪われると地球はどうなるのか？異性宇宙文明はあるのか、またそれとコミュニケーションはとれるのだろうか。といった興味深いテーマを芯に据えた良質なSF作品であるのは間違いない。