沢木耕太郎ノンフィクションI 激しく倒れよ

沢木耕太郎ノンフィクションI 激しく倒れよ

 沢木耕太郎ノンフィクション全集〓をようやく読み終えた。総頁510枚は簡単には読めないが、すこしばかりの中断をしながらも読み切ることができた。
 著者が描くスポーツの世界や勝負の世界は、何故こんなに魅力的なんだろうか。まるでハードボイルド小説を読んでいるかのような文体がやけにクールで、そして熱を持った言葉になっている。まとめたれている作品はどれも良い味を出しているものばかりだが、心に残るのは「三人の三塁手」、「ガリヴァー漂流」、「ドランカー<酔いどれ>」の三編だった。

誰も行けない温泉 最後の聖泉 (小学館文庫)

誰も行けない温泉 最後の聖泉 (小学館文庫)

 かっちゃんが推薦してくれた本だが、ただの温泉ガイド本じゃない。とにかく温泉と名が付いているが誰も入らないような所ばかり著者は挑んでいくのだ。どこの世界に温泉はいるために防毒マスクをかぶってはいる奴がいるか。いや、作者なんだけどさ。
とにかく洒脱な文章はそれだけでも笑える。
 かっちゃんは早く前の2冊を買って読んで、そして貸してください(私信)。