松岡圭祐『千里眼の死角』小学館文庫 

 「千里眼」岬美由紀が宿敵メフィストコンサルティングとの決着をつけます。これまで裏世界で、謀略の粋を尽くしてきた敵がいよいよ表舞台に立ちました。今までの伏線もすべて明らかになります。これでシリーズが終わるのか?と思うほどラストに向かってつっぱしっていく物語の疾走感が堪りません。
 今回注目されるのは、嵯峨と岬の関係です。色々な事件を経験して成長した嵯峨敏也が格好いいです。ふたりの関係はどうなるのか?今後の話も気になるぞ!と作者に思い切りのせられております(笑 

 ああ、最新刊の『ヘーメラーの千里眼』が気になります。しかし文庫読者の僕はじっと待ちます。新書はでかすぎて読む気が失せるからです。今後のダビデも気になるなあ(笑

GAKU的評価 ★★★★☆