森博嗣『工作少年の日々』集英社

 大学助教授でありミステリィ作家でもある森博嗣さんのエッセイです。工作をすることが好きな少年がいかに成長して、工作を続けていったかがよく解ります。特に作業場の必要性を述べている所では頷くことしかり。何かをするためにはまず、道具と場所が必要であることも指摘されているがまったくその通りだと思う。ガレージは必要です、車庫だけじゃなくて工作部屋もしくは整備小屋としてのあり方がもっと評価されていいのではないだろうか。
家という建築物で、男に必要なのは、ガレージと書庫だなという思いをさらに深くしました。ああ、いつか欲しいマイホームとガレージと書庫と(以下略

このエッセイは読み物としてもとても面白いのでおすすめ。最初は森文体に少し面食らうかもしれないけどね(笑 人生に役に立つかも知れない種がちりばめてあります。

GAKU的評価は★★★☆☆