最近読んだ本たち

『Shall weダンス?』アメリカを行く (文春文庫)

『Shall weダンス?』アメリカを行く (文春文庫)

 最近、ハリウッドでリメイクされた『Shall we ダンス?』はただ漫然とそこに至ったわけではない。オリジナルをアメリカ版にして事前に長い間キャンペーンを打ってやっとたどり着いたのがリメイクなのだ。この話は旅日記としても読め、周防正行監督がいかにしてアメリカと向き合って奮戦したかというドキュメンタリーである。
 ちょうど、TV放映されたオリジナル『Shall we ダンス?』を見たので余計に楽しめた。

少年記 (文春文庫)

少年記 (文春文庫)

 野田智祐さんは昭和13年、つまり1938年生まれである。もうすぐ70歳だが、ますます筆は乗っているようで、自身の自伝としてこの『少年記』を書き上げたのだろう。昭和前期の自然の恵み豊かな熊本の風景が懐かしくて切ない。

ぶ男に生まれて (集英社文庫)

ぶ男に生まれて (集英社文庫)

 「ぶ男コンプレックス」。徳大寺さんが提唱するこの言葉は、僕にとっても同じ意味を持つ。読み進めていくとコンプレックスの克服とは結局、そのコンプレックスに向き合うことだということを数々のエピソードを交えてさらっと語っている。深く頷きながら読みました。

赤瀬川原平の名画読本―鑑賞のポイントはどこか (知恵の森文庫)

赤瀬川原平の名画読本―鑑賞のポイントはどこか (知恵の森文庫)

 名画鑑賞の手引き本。赤瀬川原平さんが教えてくれる絵画の鑑賞ポイントはどれも納得いくものだった。やはり自分の目にとまったものが一番恵みを与えてくれる。