中四国九州合同忘年会 一日目

 朝起きてみるともう、7時半。ここではいつもはもっと早く目が覚めるのだけど、今日は疲れていたのか起きられなかったようだ。久々のバイクでツーリングだから疲労が激しいのだろうか。あと軽い倦怠感とのどの渇き。こりゃ風邪かもしれない・・・。忍び寄る危機感をあえて棚上げして朝食を頂く。うちの実家ではほとんどない洋風の朝ご飯が食べられるのでありがたい。いつもごちそう様です。

 ここから佐波川SAまでは40〜50分くらいと予想し、午前10時半に集合を予定していたので、少し早めに家をでることにする。宇部有料道路を通って2号線経由で山陽自動車道へ乗る。佐波川SAには午前10時すぎに到着。当然誰もいない。GAKUタイムとかGAKU時間とか言われいるが、本気を出せばこんなもんさ(過去本気をだしたのは2回のみだが)。
 暇つぶしに今回持っているのに一番大荷物になったD70を片手にSA内をうろついて撮影を敢行。20分ぐらいで飽きた。しばらくするとさるから携帯へメール着信。よーこさんと下道でくるそうな。続いてはらしげさんからもメール。どうやら美東SAまで来ているがすこし遅れるとのこと。11時前ぐらいにはらしげ、eeyore、平岡の御三方が到着。松尾さんから電話があって下道で来ると連絡あり。これでツーリングは俺を含めた4名になった。

 今回はせっかく山口県で忘年会をやるので、ツーリング先は新規開拓したかった。どうしても山口県の西地域を活動の中心としてしまうのはたぶんに、九州からの移動という縛りがあるからだろう。だから、あえて高速道路を使うことで東側を開拓する狙いがあった。前々から噂を聞いて興味があった大島(屋代島)を選択したのはこういう理由だったのだ。大島は山口県広島県の県境にほど近い柳井市の沖合にある島である。

古事記では大島と記述される。
「大多麻流別」(オオタマルワケ)と呼ばれる。
日本書紀)では(本文)と(一書の9)で、大洲と記される。

この島は、山口県周防大島である。
金魚の形をしており、その口に当たる所が大畠瀬戸で、今は大島大橋が架かっている。
大畠瀬戸に面する山腹に、「大多満根神社」がある。
主祭神が「大多麻流別命」となっているから、この神名は、この島の開拓神と思われる。

大畠瀬戸は、急流で知られ、瀬戸内航海の際の潮待ち港として栄えてきた。
「屋代」の地名は、この潮待ちの場所の地名でもある。

この島は又、大島村上水軍の居所でもあった。

この島には、又仁徳天皇にまつわる般若姫伝説があり、
般若姫は、この大畠の瀬戸に身を投げたという。
般若姫というのは、大分県臼杵市の炭焼き長者の娘のことである。

http://www.interq.or.jp/www-user/fuushi/5-anc/yorozu/8a-c4-23yasiro.htm
より引用。

金魚の形って説明は絶妙。たしかに西を向いた金魚に見えてくるから不思議だ。

 佐波川SAを出発して山陽道の玖珂ICで降りる。約40分ぐらいで到着。インターを降りて437号線を南下していく。さすが山口だけあって道がいい。追い越しをしながら快調に飛ばす。しかし、途中で白いバイクが原付を捕食していたのでかなりやる気がそげた。帰りは気をつけようと心に刻む。事故や違反はツーリングを憂鬱にするため絶対に避ける必要がある。特に先導しているのだから絶対に捕まるのは勘弁。必然的にペースが遅くなり眠くなる。本格的に眠くなる前にやっと橋が見えてきた。

 大島大橋は全長1020mのトラス橋で、国道437号線がそのまま継続して島内に繋がっている。今回は時計回りに島の北側を走るコース。昼飯を大島のカントリーガーデンというお店でとろうと思っていたが、残念ながら「しばらく休業します」という張り紙があって落胆する。地元のサポートメンバー(笑)に教えを請い、道の駅「サザンセトとうわ」の前にあるという「かわい寿司」さんで食べることにした。
 
 道の駅にバイクを止めてお店にはいるとお店は盛況だった。どうやら目の前にある競技場に子供の応援に来ている父母の皆さんが多量に入店している様子。丁度奥座敷が空いていたので明らかに異質な雰囲気をした4人で座る。おばさんがいきなり、「雑誌見て来た人?だったら海鮮ちらし寿司が美味しいよ」と言ってくれたので、僕とはらしげさんは海鮮ちらし丼(僕は中、はらしげさんは特上(さすがだ))を注文、eeyoreさんと平岡さんはまぐろ丼をそれぞれ注文した。
 味の方は大正解。お値段分のおいしさは十分ある。しかもこのお店は民宿をしていると情報もゲット。夏にここでオフ会もいいかもしれんと心にメモをしてパンフレットを持ち帰る。一泊二食付きで9000円とは安い。料理も保証されているから安心だ。

 昼食の後は、島の東端にある陸奥資料館に向かった。途中シーサイドラインを左手に見ながら進むと気持ちがいい景色が広がっている。道の工事中の箇所が多かったのが印象的だった。陸奥記念資料館では東和町沖の安芸灘に沈む戦艦陸奥から引き上げたものを中心に展示している。個人的に驚いたのは戦艦の主塔を中心に、乗組員がおそらく全員そろって写真に収まっている写真だった。なにか異様な迫力があった。

 次にみたのは2階建てで小振りな水族館。1階が体験コーナーで魚・貝が触れる。2階あがったらすぐにクリオネが展示されている。初めてみた北海の天使は小さくて可愛いものだった。貝の仲間というより烏賊の親戚みたいだが。普通のクリオネは1年あまりで死んでしまうらしいが、ここのクリオネは例外的に長寿を誇っていると聞いた。あと、珊瑚やイソギンチャクの仲間、クラゲなどが面白い造形をしていて目を奪われる。

 外に出て丘の上にいくと引き上げ物が展示してあった。そしてその公園の一角に方向板があり矢印と距離が書いてある。その先にいまだ戦艦陸奥が沈んでいるのだ。しずかな海の底で横たわる金属の塊を思い浮かべると、戦後における「戦争」そのもののような気がしてずっと見ていた。

 資料館を後にして、きた道を戻って佐波川SAに到着した所で携帯を確認する。もうみんな宿に到着している様子。インター降りていきなり方向を見誤ったが、慌てずUターン。右方向へいくのが正解だった。194号線を南下、県道25号を南に進むと本日の宿「民宿しらい」だ。下見した道は海際の道だったので役に立たなかったのだが(苦笑)。

 宿にはすでにさる&よーこさん、松尾さん、そして今回関東から車で来てくれた4人組(Hideさん、たやましんや、くにです、くままん)が到着していた。食事を遅めの7時に設定して各自、お風呂に入って食事を待つ。スペシャルゲストのこーかさん、そして仕事が終わってから直接きてくれた梨花さんが合流して宴会が始まった。
 
 宴会料理は車海老がメイン。刺身・姿焼き、フライと色々と楽しませて貰った。とくに刺身にした後の頭と尻尾を天ぷらにして後にだしてくれたのは絶品。文句を言うなら量が少なかった。去年の坂田旅館では量には文句が出ないほどのものだったから余計にそう思うかもしれない。そういえば、くにですは途中でシャットダウンし、eeyoreさんも同じく途中寝ていた。さるとよーこさんの重大発表があったりして話題にも事欠かない。

 宴会のあとは部屋にコンビニから買ってきたお菓子やジュースで2次会。なぜか途中から水曜どうでしょうのDVD鑑賞会になったが、久々に会う友達同士気楽に話し楽しめたと思う。深夜まで話こんで各部屋に別れて就寝。GAKUとたやしんという騒音部屋にはくにですとHideさんがきてくれた。どうやら今回も五月蠅かったらしい。申し訳ない。